今回は女子3人でカーフェリーに乗り、福岡~大阪間を移動した話を元にしています。そもそも船旅ってどんなの?快適なの?女子だけで乗ってみても大丈夫?3人って半端な人数ってどうなの?
などなど、船旅にちょっと興味あるけどまだ乗ったことない方、前から船旅が気になっていた方、もともと船旅が好きな方など、皆さんに楽しんでいただけるように写真も載せています。
また、タイトルは「家族やグループ」ですが、何人グループでも参考になると思います。
なんでも時短やタイパがもてはやされている今の世の中、電車でもドライブでも飛行機でもなく、あえてゆったりと時間を使った船旅。
まるで動くホテルのような「寝ている間に到着してる」というちょっぴり贅沢?気分を味わえる、船旅の様子をさいごまでご覧ください。
※内容は乗船時のものであり現在の状況と異なる場合があります。ご利用の際は事前にご確認ください。
乗船したのは「きたきゅうしゅうII」新門司港(17:00発) ~ 大阪南港(5:30着)
今回乗船したのは「CITY LINE 名門大洋フェリー」の4つの船舶のうち「きたきゅうしゅうII」でした。
毎日2便あるうちの1便目、夕方17時に福岡県北九州新門司港を出発して、翌朝5時半に大阪南港へ到着します。
【名門大洋フェリー】 https://www.cityline.co.jp/
ちなみに復路は「きょうと」(大阪南港19:50発 ~ 新門司港8:30着)に乗りました。
北九州新門司港でのチェックイン
出航時間の約90分前から乗船手続きが始まります。
今回は自家用車で乗船するため、誘導員の指示で専用駐車場へいったん停車してから事務所で手続きしました。
あらかじめ予約をしていればスムーズに発券してもらえますが、当日チケットを購入するお客さんがいることもあって窓口での待ち時間は結構かかります。時間には余裕をもって港へ到着しておくといいですね。
無事に乗船券を人数分受け取って車に戻ると、再び誘導員さんが乗船券のQRコードをスキャンしてから乗船待機します。
乗船待ちの車列に並んで、いよいよフェリーに乗り込みます。新門司港では駐車場からループ状の橋をぐるっと上がって船に乗り込みました。船の中へ吸い込まれるように入っていくこの瞬間は「今から乗り込むぞ~!」と気持ちが高まってワクワクしますね!
船内に入ると、駐車場はすでにトラックなど業務用の車両が整然と駐車していました。
トラックの運転席部分は外されて、コンテナなどの荷台部分だけの状態でズラッと並んで壮観でした。すき間がほとんどなくてこんな大きな荷台をピッタリと固定していくのは神技だと思えます。
神技的に整然と並んだ業務用車両の間を通って船内のスタッフの指示に従って進んで行き、例にもれず自分の車も前車ピッタリに寄せて無事駐車しました。
ちなみに、いったん船が出航すると駐車場に入れる時間には制限があります。いつでも車に戻れるわけではないので、車を降りる時に必要な荷物はまとめて持って降りる方がいいと思います。
車で乗船する順番は、先に入った車は最奥の駐車場に誘導されるので、到着した時は最後に下船するようです。
今回1時間前くらいに乗船受付に到着しましたが、後の方だったようで駐車場の最上階に駐車しました。最後の方に乗船して、到着時には先に下船できました。
ただし、状況に応じて出庫順が変わることも考えられます。誘導員の指示に従ってくださいね。
「きたきゅうしゅうII」~ゆとりのある船内設備~
エントランス・ロビー(6F)は広々、吹き抜けの階段はまるでハイグレードホテル!?
カーフェリーは昔の印象だと天井が低くてちょっと狭くて何なら照明もちょっと暗めで、燃料?なのかちょっとアブラ臭さが漂っていて、「船だからしょうがない、寝ている間に目的地に着けるからいっか」と何かをちょっと我慢していた記憶がありました。
ですが今回久しぶりにカーフェリーに乗船してみて、入口から広がる明るいロビーやまるでホテルのフロントのような受付やスタッフさんの丁寧な対応にすっかり気分良くなってしまいました!
さらに開放感を演出しているのがフロント正面の吹き抜け階段です。明るい色調ながら高級感があって、階段をのぼる時に上の階への期待感でワクワクします。
ロビー近くにレストラン・売店・自販機コーナー・ゲームコーナー・キッズコーナーが充実
バイキング形式で、窓から景色を観ながら食事を楽しめます。
・夕食、朝食ともドリンク込みの金額
・予約は取れないので、急ぐときは早めに来店を
・第1便(17時発の便)のみ夕食利用者は朝食無料!(期間限定)
駅のキオスクのような雰囲気で、フェリー客にやさしい品ぞろえです。
・お菓子・パン・ドリンク類
・タオルなど船内で使いそうな生活用品
・ご当地土産もあるので、乗船中でもお土産をゲットできる!
・カップ麺など軽食あり。レンジやポットは隣の自販機コーナーへ
自販機コーナーはソフトドリンクや酒類がずらっと充実
・レンジやお湯ポットも設置。手軽に暖かい食べ物が食べられる!
ゲームコーナー、キッズコーナー
・規模は小さめ。ちょっと遊びたい時や息抜きしたい時にどうぞ
お風呂・トイレ・シャワー・パウダールームは清潔感があって安心
お風呂は脱衣室・浴室ともに清潔感がありました。
スーパー銭湯や温泉などのような広さはありませんが、小規模なりの工夫がされています。
・シャンプー&トリートメント、ボディソープあり
・鏡・ドライヤーも設置
なかでも特筆すべき、利用者目線でとても便利だったものは入口の通路にありました!
・混雑防止対策! 浴室前の廊下に「利用者数 / ロッカー数」の画面表示
この表示のおかげで空きロッカー数が分かるので、入室タイミングが事前にわかる! ←これいちばん感動です!無駄なロッカー待ち時間がありません。
・トイレ、シャワールーム、パウダールームの個室スペースはゆとりの広さ
・シャワールームにもシャンプー&トリートメント、ボディソープ、ドライヤーあり
・シャワールームは入港10分前まで利用可能。朝シャワーもできる!
・パウダールームは照明・鏡・チェアまでエレガントな空間
テレビラウンジでゆったりくつろぎの時間を
船内にはテレビラウンジが大小合わせて数か所あります。
その時の気分に応じて居心地のいい空間でリラックスできます。
・ロビー横で船内の人々の動きを感じながら情報キャッチ
・奥まったラウンジで、静かに自分時間を過ごす
・展望デッキ横で、夜景を観ながら癒される
展望デッキで船上ならではの景色を楽しむ
天気が良い時は展望デッキに出てみよう!
その時その場所から観られる特別な景色を独り占めできます。
・出航後しばらくはサンセットを独占できる
・陸に近い時は海からの夜景を楽しめる
・陸から遠い時は街の明かりを気にせず星空を楽しめる
※展望デッキに出るときの注意点↓
・展望デッキ出入口はエンジン音がとても大きい
・展望デッキ上は風が強め。突風が吹くこともある。
大きな音が苦手な方や強風にあおられるのが心配な場合は、無理をせずに展望デッキ横のラウンジや、レストランなど船内の窓から景色を楽しむことをお勧めします。
気になる「レディースルーム」は女子にうれしいグッズがいっぱい!
客室は「ファーストA」(7F)のレディースルーム、かわいいアメニティサシェ付き!
今回利用した客室は個室「ファーストA」です。予約する時にレディース仕様のお部屋があったのでモノは試しに選んでみました。
2~3名用の客室で、3名で予約すると上段ベッドが用意されています。
(「上段ベッドってどうなの?」については後述します)
ちなみにこの船の「ファーストA」は最大3名利用できる客室なので、中途半端な人数の(笑?)3人組でもちょうどよい広さになっています。
部屋にはうれしい個室トイレもあります。少し広めで鏡つき洗面台もあるので安心です。
夜中ににすっぴんのまま「誰にも会いませんように!」と祈りながら、トイレまでコソコソと廊下を歩いていかなくちゃいけない、なんて心配はいりません。
朝のメイクやヘアセットも、共用パウダールームまでいかなくてもお部屋でゆっくり準備できますね!
レディースルームは名門大洋フェリーのHPにも紹介されています↓↓
HPにもあるとおり、通常の設備に加えてレディースルームには「ナノイードライヤー」とヘアケア+スキンケア用品がひとまとめになった「アメニティーのサシェ」が1人1つずつ用意されていますよ。
・ハーバルエキストラという国産コスメブランド!
ナノイードライヤーとポットは鏡付きテーブルに置かれていました。お茶は緑茶と昆布茶がセットされていて、さっそくお湯を沸かしてホッと一息付けます。
備え付けのパジャマは綿100%のワッフル生地で適度に肌と接するので素肌に張り付くことがなく、また清潔感もあって着心地がとても良かったです。
客室ファーストAの設備はどんなの?
・ドライヤー(ナノイードライヤー)
・専用アメニティーセット(ハーバルエキストラ社製)
・パジャマ(ガウンタイプ・綿100%のワッフル生地)
・フェイスタオル(名門大洋フェリーロゴ入り)
・ポット、お茶セット(緑茶と昆布茶付き)
・テレビ
・テーブル&鏡
・コンセント(テーブル・洗面台・各ベッドサイド)
・個室トイレ・洗面台
・クローク(衣類ロッカー)
・空調設備のリモコン
※注意点※
冷蔵庫はないので、心配な方はクーラーボックスがあるといいかと思います。
部屋で好きなように過ごす。今回のメインは菓子パーティー!
さっそく部屋に入ると空調が良く効いていました。私たち乗客のために前もってスイッチONにしてくれていたと思うのですが、少し強く感じたので部屋のリモコンで弱めました。
設備によっては備えていない場合もあるので、空調のリモコンが各部屋にあり自分好みに調整できるのはうれしいです。
部屋にはテレビがあり乗船中は地上波が観られます。
まずテレビをつけるとフェリーの案内が流れますが、リモコンで好きな番組を閲覧できます。
フェリーならではなのが、船の運行状態も表示できるので自分の現在地を知ることができます。
瀬戸内海をゆっくり進んでいる様子が分かるので、「もうすぐ瀬戸大橋くぐるんだ~」とか海上を進んでいる実感が湧きワクワクします。
お風呂(またはシャワー)に入ってサッパリしたら、スナックやスイーツ、ドリンクを売店で買い込んで、お待ちかねの菓子パーティーです!
この部屋のテーブルは移動できないので、適当にベッドの上や持ち込んだクーラーボックスの上にお菓子やスイーツを置いて、ドリンク片手に乾杯しましたよ。
好きなタイミングで食べたり飲んだりして、翌日のユニバーサルスタジオで何しようとか話しながらまるで自分たちの部屋のようにくつろいでいました。
人様のことを気にせずグダグダと過ごして、眠くなったらチャチャっと歯磨きしてそれぞれ自分のベッドで寝れるって最高です!!
ただし、翌朝は5時半に到着です。早朝に起きて準備することと、翌日USJで思いっきり遊ぶ体力を残しておくためにもいつもより早めに寝ておくことをおススメします。
ちなみに隣室の音はほとんど気になりませんでした。どちらかというと廊下からの音が少し聞こえる程度です。
とは言え、大声を出さない・大騒ぎしないなど周囲へ配慮の気持ちは持ちたいですね。
上段ベッドってどうなの?
2名利用時は壁にペタッと折りたたまれている第三のベッド!
3人組グループならではの話題ですね。
予約時に3名でと伝えると、部屋に入ったときにはすでに上段ベッドが用意されていました。
キッズ同士ならば取り合いになりそうなベッドの「上の段」ですが、大人になると目新しさもあまりないらしく「登るのが面倒」「簡易ベッドは寝心地悪そう」など敬遠されがちかもしれませんね。
今回じゃんけんで上段ベッド行きとなりましたが(笑)意外と快適だったので紹介します。
上の段は確かにはしごを登る手間はあります。
ですが、寝具は他のベッド同様にセットされているし、読書用のライト、コンセント、小物置き用の棚が用意されています。寝ている間に必要なものは手元に置いておけるので、いちいち下へ降りずに済むので意外と快適でした。
(上段ベッドの写真)
上段ベッドから天井までの高さはわりと余裕があって、普通に寝起きするだけなら頭を打つことはありませんでした。着替えるときは手を天井や壁で打たないように、手を伸ばす方向に気をつけてくださいね。
・座るだけなら十分な高さ
・読書ランプあり(部屋の消灯後でもプライベートスペースは明るくできる)
・コンセントあり(スマホ充電できる)
・小物用網棚あり(スマホなどが迷子にならない)
客室は昔のフェリーより広くてずいぶん使いやすくなっています。
少し小ぶりではありますが船の中の部屋と思えないほどで、地上の一般クラスの宿泊施設と同じように過ごせました。
船の航行中は天候にかかわらず多少揺れています。
当然と言えばそうなんですが、運行中の船は動いているのでエンジンというか動力の定期的な音や振動は常にあります。昔に比べるとずいぶん軽減されていますが、この点が地上のホテルとは大きく違います。
酔いやすい人は念のため酔い止めなど用意しておくと良いと思います。
まとめ
今回は、毎日2便でている北九州~大阪南港カーフェリー「CITY LINE 名門大洋フェリー」で運行している「きたきゅうしゅうII」についてレビューしました。
このカーフェリーのメリットはなんと言っても、
夕方北九州で乗ったら、翌朝大阪まで車ごと一緒に運んでくれることです。それも寝ている間に!
この時間はぜひ有意義に過ごしたいですね。
大阪南港からUSJは近いので、移動中にリフレッシュしたら翌朝一番乗りでUSJへ乗り込めますよ!
早朝にユニバーサルスタジオジャパンへ到着できるので、門の列の前の方でスタンバイできます。
「パーク内のどこから回ろう?」
「ココは外せない!絶対行きたい!」
「指定券はだれが取る?」
とか作戦をたてながら、開場が待ち遠しいと感じられるほど時間にゆとり持って行動できます。
今回は女子3人組で利用した時の話ですが、
・船内の施設
・客室の様子
など、家族連れや少人数グループでの旅行の参考になると思います。
これから船旅をしたい方、この航路を利用したい方、カーフェリーに興味あるけど実際どうなのか知りたい方などなど、皆さんに少しでも船内の様子が伝わったらいいなと思います。
少しでも船旅が快適なものになるよう参考にしてもらえたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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