人生100年時代とは言うけれど…
この頃「人生100年時代」がやって来るってよく聞きますよね?
もともと日本は長寿大国。平均寿命は年々のびているのはずっと言われている話です。
どれくらい伸びているかというと、男性は 81.47 年、女性は87.57年だそうです。(厚生労働省HPより)
医療業界も目覚ましく進歩していることも考えると、今後もまだまだ長生きトレンドは続きそうです。
だけどちょっと気になるデータが…先の厚生労働省HPによると、平均寿命(2021)と健康寿命(2019)との差は、なんと男8.79年、女12.19年となっているそうです。
つまり、寿命が来るまで病気とかで身動きがうまくとれない不自由な生活がおよそ10年間もあるということですね~!?
いくら長生きといっても、寝たきりになってしまってから10年、15年過ごしたいと願う人はいないんじゃないかと思います。
だからどうせ長生きするならば、いつまでも健康でいたいです。
寄る年月には逆らえず少しずつ老いていくのはしょうがないとしても、いつまでも自分の力で生活していたいと思います。
そうです、めざすのは「ぴんぴんコロリ」です!
さいごの1日までいつも通り自分らしく生活をしていけるように、今からでも手軽にできそうなこととして「温活」をご紹介していきます。
・「温活」のススメ
「温活」をして体温を上げることのメリット
- 太りにくくなる
- 肩コリ、首コリや緊張をほぐす
- アンチエイジング
- 記憶力低下や認知症の予防
- がんの予防、病気になりにくい
…などなどたくさんありそうです。
「深部体温」と「皮膚温」のこと
「深部体温」とは、文字通り「からだの内部の温度」で脳や心臓、肝臓など、内臓の働きを守るため外部環境の影響を受けにくく一定に保たれています。
内臓は常に働いているため代謝が盛んで熱の産生量も多いので、深部体温に最も近い直腸の温度はわきの温度より1℃近く高いといわれています。特に肝臓や、熱の産生量の高い脳の温度も38℃近いといわれています。
反対の言葉は「皮膚温」ですね。体の表面の温度で、体の中心から離れるほど外部環境の影響を受けやすくなり深部体温より低くなります。
コロナ以降はあちこちで検温する場面が増えましたが、よくあるのがおでこや手首にセンサーを当ててピッとするタイプのもので皮膚温を測っています。
これは人が出入りする場所で検温することが多いので、短時間にたくさんの人を非接触で検温できるからですね。
家庭や学校の保健室などでよくあるのは、わきの下に挟んで測るタイプです。なぜ「わきの下」で測るのかというと、脇の下には皮膚に近いところに太い血管(脇窩動脈)があって、検温時にしっかりとわきを閉じておくことで体内の温度に近い値が測れるからだそうです。
ほかには、「婦人体温計」のような口の中(舌下)で測るタイプや、おしりで測る「直腸体温計」などは、体内で測るのでほぼ深部体温とほぼ同じ体温が計測できるそうです。
「深部体温」が低いと万病のもと!?
「深部体温が0.5℃下がるとガンになるリスクが上がる」とか、「免疫力が低下して病気にかかりやすくなる」「回復力が落ちて疲れを感じやすくなる」など、いろいろと私たちの健康に影響を与えそうですね。
・ちょうどいい「深部体温」で免疫力アップ
血液の中にある白血球には免疫機能あります。
なので体温が下がると血流が悪くなり、体内で異物を発見しても素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて発病しやすくなってしまいます。
また白血球は、外界からのウイルスや細菌だけでなく、からだの中にがん細胞ができるたびに攻撃して死滅させてくれています。
人間の身体を健康に維持するためには、ちょうどいい体温が必要なんですね。
最近は平均体温が35℃台の低体温の人も多いと聞くので、体調にあれ?と思うところがあれば「温活」を試す価値があるかもしれません!
体温低下の原因
筋力の低下
低体温の原因の9割は筋肉量の低下と考えられています。現代の生活では、乗り物や家電の充実によって日常生活における運動量は低下していると聞くと、確かにそうだと納得できますよね。
現代の人は近所へ買い物に行くのも自動車、バス、電車など乗り物を使うことが多いと思います。それに料理の時やお風呂でお湯を沸かすのも電気やガスを当たり前のように利用します。
でも、つい昭和の初めのころまでさかのぼると、生活は今とは全く違います。台所でもお風呂でも、薪をくべて火起こししていたとか、そのための巻き割りをしたり、日々の生活ですでに身体をよく動かしていました。
ずいぶん前のことですが、知り合いのおばあちゃまから「今の嫁さんたちは、料理もスイッチひとつ押したら終わってしまうんだから、もっと家族のために動きなさい!」って怒られました。
戦時中は荷物をめいいっぱい乗せた大八車引いて田舎まで疎開したなんて話もきくので、戦争をくぐりぬけて来た世代の方には頭が上がりません。心身ともにタフですね。
生活スタイルが変わり便利さに甘やかされてきた私たち現役世代は、よほど日ごろから意識していないと身体を動かす機会がどんどん減ってしまいます。
そして運動量の低下にともなって筋肉量が減少します。筋肉は最大の熱産生器官といわれていて、筋肉が少なくなると体温も基礎代謝も下がります。いつでも体内でエネルギーを消費している基礎代謝が落ちると、エネルギーが消費されにくくなって内臓脂肪が増加してしまうのです。
内臓脂肪の増加
この内臓脂肪組織から、なんと20種類以上の「悪玉ホルモン」が分泌されているそうです!
この悪玉ホルモンが血管に炎症をもたらして血栓の元となったりインスリンの働きを弱めてしまうことで、がん・高血圧・糖尿病などの原因となってしまうようです。
内臓脂肪は見た目の体系だけでなく、からだの内側まで悪くしてしまうんですね。
汗をかかない
脳の視床下部にある体温中枢を刺激する機会が失われると、体温を調整するための発汗中枢が作動しなくなり、体温が低下します。現代はエアコン生活によって汗をかきにくい環境であることも一因と考えられています。
ストレスはやっぱり大敵!
そして、ストレスも体温低下の原因に!人間関係や経済面の問題、家族問題など生きていく上で生じるストレスは多岐にわたります。ストレスによって分泌されるホルモンは、なんと筋肉を分解することによってストレスを緩和するそうです。なのでストレスが強いと筋肉をやせさせてしまい、その結果、低体温を招くということもあります!
筋肉を維持するためには、毎日の生活で適度な負荷をかけ続けることがよいそうです。
特に人間の筋肉の7割は下半身にあり、下半身を動かすトレーニングで効率よく筋肉を鍛えることができます。
全身の巡りが滞ると、肩こり、むくみ、自律神経の乱れなど、生活の質(Quality of Life)を下げるきっかけになってしまうこともあるので、日ごろから血流UPを意識しましょう。
ここまで読んでくださりありがとうございました。誰かのお役に立てたり共感してもらえたらうれしいです。
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